EP.7 カニおっさん
変なおっさん
「カニいいなあ、カニ!」
べに
「これ売り物じゃないんですよー。」
変なおっさん
「え?そうなの?」
~~~ 2時間後 ~~~~
変なおっさん
「カニいいなあ、カニ!」
べに
「これ売り物じゃないんですよー。」
変なおっさん
「え?そうなの?」
そんな紆余曲折な、
フリマのお話佳境の第3弾!!
さて、実はもうだんだん
時系列がわからなくなってきて、
もしかしたらお話の内容が
前後してるかもしれないのですが、
幸か不幸かエピソード別に分けてたので、
何の問題もないことに気づきました。
おそらく、時間は13時半だと思います。
ぼくが右往左往しているところへ、
とある男性
「あのう、べにさんですか?」
と、声を掛けてくる男性がおりました。
べに
「・・はい。」
この日、お会いする西堀サムライは、
チョコさんの他に二人。
この背の高くて素敵な御方は
どなた様だろう!?
とある男性
「はじめまして、ふぃんです!」
べに
「うおおおお!ふぃんさん!!」
とある地域の・・・と、隠すこともないか?
栃木県小山市の「おやぴん」について、
情報提供くださったサムライです。
ふぃんさん
「これ差し入れです。」
と、ふぃんさんから保冷バッグを受け取りました。
べに
「えっ!いいんですか!?」
中を開けると、様々な熱中症対策グッズが!
ふぃんさん
「暑いと思って色々買ってきました。」
中には、
保冷剤、
水、
そして衝撃を与えると一瞬で冷たくなる
魔法のアイテムが入ってました。
さらに、
ふぃんさん
「これ、濡らすと冷たくなるやつです。」
すげええええええ!!
初めて見たあああああ!!
なんかメッシュチックな繊維の布で、
濡れている間ひんやり夢心地を
提供してくれる布が入ってました。
ちなみにこの魔法の布は今でも使っております。
本当にありがたい。
で、さらに、奥底には、
べに
「・・・・これは・・・。」
三ツ矢サイダーが入ってた。
ふぃんさん
「よくヘイボーさんとサービスエリアで買ってるので・・・。」
べに
「あ、ありがとうございます・・。」
※ぼくとヘイボーは炭酸が苦手です。
ここでネタを投入してくるとはさすが。
読者さんとしてありがたい行為です。
~~~~~~~~
ふぃんさんとお会いできたことで、
しばらく色んなお話をしましたが、
ふぃんさんが熱中症対策グッズを
差し入れくださるくらいに、
この日の松本は暑かった。
一応、フリマの終了時間は15時なので、
あと数時間はここに居なくてはならない。
かと言って、
ふぃんさんをこの場に常駐させてしまうと、
熱中症患者を一名生み出してしまうかもしれない。
ふぃんさん
「じゃあこの辺ウロウロしてますんで!」
折角差し入れも持ってきていただいたのに、
ホントに何もしてもらうことがなくて、
このまま待っててもらうのもアレだったので、
少し違うところで時間を潰してもらいました。
この間何をしてたかは、
おそらく本エントリーのコメントにて
書かれるんじゃないでしょうか。
~~~~~~~~
EP.8 試着台風おばちゃん
ビーチパラソルの影でスマホをいじりながら、
なんとなく時間が過ぎていく最中、
そのモンスターは現れた!!
おばちゃん
「ねえ、これなんでMサイズなのにこんな大きいの!」
わかりません、そう発言することしかできませんでしたが、
よくよく見たら値札が貼ってないので、
オーパイパイ社員の委託品ではなく、
ぼくんちのタンスの奥から目覚めた商品だった。
べに
「なんでですかねえ?」
とりあえず委託品なんで詳細不明という
空気を出しながら応対していたら、
おばちゃん
「そこのトイレで試着してきていいかしら!
いいよね?合わなかったら買う意味ないもんね!」
べに
「は、はい・・・。」
もう「お、おう・・・。」みたいな空気ですが、
マジこんなんばっかなのか、フリマってのは!
おばちゃんはその服を持って
トイレへ直行しました。
持ち逃げされたらどうしよう?
そんな不安を抱えること4分くらい。
おばちゃんが帰ってきた。
で、すぐさま、
試着おばちゃん
「体3つ入りそうだわ!」
サイズが大きかったらしく、
ブカブカだったことをそう表現したおばちゃん。
で、服をそのまま置いていって去っていった。
べに
「・・・・・。」←たたむぼく。
少しだけ、お店の人の気持ちがわかった。
やれやれと思って再びスマホをいじってると、
試着おばちゃん
「これとこれとこれ、試着してきていい!?」
どこかで聞いたフレーズと声が
耳に飛び込んできた!
ふと顔を上げると、
先程の試着おばちゃんが、
お向かいのオーパイパイブースにて
試着を申し込んでいました。
どこにでも居るのね、と思ってしまいましたが、
考えてみればぼくも試食のためには
なりふり構わぬ動きを見せるので、
まさかの同類だったということに
ショックを隠せないぼくでした。
~~~~~~~~~
お向かいのオーパイパイが、
何やら騒いでおりました。
お向かいオーパイパイA
「○○だって!?」
お向かいオーパイパイB
「え!見に行こう!」
このフリーマーケットでは、
単に不要品を売り出すことの他、
何やら特設ステージっぽいのがあって、
そこでなんか公演やらできるらしいです。
この日も何人かが公演するとのことでしたが、
その中で何かインディーズで有名な人が
出たんですかね?
ぼくは全然わかんないのですけど。
お向かいのオーパイパイブースは
3人で運営していたのですが、
どうやらぼくにたたみ方を教えてくれた
オーパイパイを残し、残り二人はその
インディーズのミュージシャンを
見に行ってしまった模様。
oh、かわいそうに。
確かにオーパイパイと触れ合えるのは
素晴らしいイベントだと思いますが、
それに乗じてやたらと
コンタクトを持とうとするのは、
それはもう犯罪だと思います。
どうせ向こうもぼくのことは、
なぜか女性物の服を所持している
アライグマの帽子かぶった変態
程度しか認識してないでしょうから、
むやみに話しかけるのは愚か。
それより、
芸能人一歩手前のミュージシャンが気になる!
そんなわけでぼくもそれを見に行ったのですが、
誰だこいつ
左手側のベンチに腰掛けているのが、
ぼくの向かいのオーパイパイブースの人。
ちゃんと聞き入ってるのは
この二人くらいなものだった。
写真撮影したぼくは再び自分の店に戻ったのですが、
最後まで演奏を聞いたオーパイパイ達は、
オーパイパイA
「かっこよかったねー!」
オーパイパイB
「うん、最高だった!」
と感動の言葉を口にしていました。
いや、まあ、知らないぼくが悪い。
ぼくもその人を知っていれば、
きっと感動できたに違いない!
また別な人も演奏しましたが、
知らない
マイクを使ってるので、
歌声はどこに居ても聞こえるのですが、
観客が一人ってのも公開処刑過ぎませんか?
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EP.9 関わってはいけない人
このブログにて、何度か
「食の軍師」のお話をしておりますが、
ドラマの「食の軍師」を観られた方は
居りますでしょうか?
津田寛治さんが、主人公である「本郷播」を演じてます。
本郷播はこの帽子とトレンチコート姿が
ある種トレードマークだったりするのですが、
まんま同じ格好のヤツが
ぼくのブースに現れた。
見た目、顔立ちもキリッとしているのですが、
このクソ暑いのになんて格好してんだ。
その人、仮に「謎の本郷」と名付けておきましょう、
謎の本郷さんはぼくのブースに来るなり、
横に置いてあったジャンクパソコンを物色した。
特に文字にはしておりませんが、
過去に自作したパソコンを500円で置いたのです。
もう10年くらい前のやつですし、
HDDも外してあるので完全にパーツ取り用ですね。
謎の本郷さんはパソコンを眺めて、
謎の本郷
「このパソコン欲しいなあ!!」
と、言うのです。
正直、今回のフリマ最強の粗大ゴミで、
個人的にも是非ともお買い上げ
あそばせてほしかったので、
べに
「良かったらどうぞ!」
と声をかけたのですが、
謎の本郷
「いやあ、他に買うものがあってねぇ!
買う順番も大事でしょ!!」
とか言うのです。
お前、500円で順番もクソもないだろ
欲しいのだったら、
晩酌のビール2本と同じ価格だぞ、
別に買えるだろ。
まあ、買う買わないはお客さんの自由なので、
全然それならそれでいいのですが、
謎の本郷さん、今度はぼくの目をじっと見だした。
この夏のクソみたいに暑い中、
松本市の市民が行き交う公園で、
帽子にトレンチコートを着たおっさんと、
アライグマの帽子を被った変態が見つめ合う。
こんな新しい拷問あってたまるか。
よく見ると謎の本郷さんは、
視点の焦点が合ってないじゃないか。
まずい、これはアカン人かもしれない!
そして謎の本郷さんが口を開いた。
謎の本郷さん
「あれ、新井さんですよね?」
いいえ
何言ってだコイツ。
幸いぼくは新井さんではないので、
べに
「え?違いますよー。」
と言えましたが、
仮にぼくが新井さんだったとしても
違いますよと言ってた自信はある。
そしたらなんか謎の本郷の攻撃が止まらなくて、
謎の本郷
「実はぼくもね、この顔じゃないんですよ。」
べに
「は?」
謎の本郷
「顔、変えられたんですよ。」
べに
「・・・え?」
謎の本郷
「子供のイタズラでね。ハハハハハ!!!」
頼むからどっか行ってくれ!!
謎の本郷
「しかも知らない子供でね!」
ヤバイ。もうマジやばい。
今まで、皆さんも「ヤバイ」という言葉を
口にしてきた場面はいくつかあると思いますが、
多分そのような場面と
思いっきり違うベクトルでヤバイ。
おそらくこの人は人畜無害でしょう。
多少精神状態がアレかもしれませんが、
絡まれた店員が謎な思いをするだけで、
触れなければ多分背景の一部な人だと思います。
しかしぼくは触れてしまった。
幸か不幸か、
先程の言葉を捨て台詞に、
謎の本郷さんは
ぼくのブースを去っていきました。やったぜ!
それ以来、謎の本郷さんは来ませんでしたが、
トイレの入り口でうずくまっていたのを
ぼくは遠くから見つけてしまい、
見て見ぬ振りをするのでした。
~~~~~~~~~~
EP.10 察したおばさん
とあるおばさん
「これいくらなの?」
「それはいくら?」
「その中身は何?」
と、もんのすげー色々訪ねてくる
おばさんがおりました。
お買い上げされる方かもしれないので、
ぼくもぼくなりに懇切丁寧に
説明をするのですが、
とあるおばさん
「そのビニール袋の中は何?」
べに
「・・・あっ!」
今回、オーパイパイ社員の委託販売の中で、
何故か4枚ほどの「エロDVD」が入ってました。
ちゃんと男性用のやつです。
フリマでは猥褻物というか、
公序良俗違反なやつは取扱禁止みたいで、
ぼくもそれは後で知ったので、
持ってきたはいいものの、
そこらに放置したままでした。
しかしながら、
そのおばさんはビニール袋の中が気になる模様。
ぼくも今は商売人ですので、
聞かれたからには答えねばならない!!
べに
「エロいのです!!」(どどーん!)
もういい。
もうどうでもいい。
相手はおばさんだ。
恥ずかしさなんてあるものか。
聞かれたから答えただけだ。
しかしながら
おばさんもあんまり聞こえなかったらしくて、
おばさん
「え?」
とか言うのです。
もう一回言えと?
もうここまできたら、
それこそどうでもいいので、
べに
「エロいのです!!」(どどどーーん!!
別にもう向かいのオーパイパイ達に
聞かれてもいい。マジどうでもいい!
さあ、質問に答えたぞ、
何かしら買ってってくれるんだろうな!?
と、身構えていたら、
とあるおばさん
「ああ・・・・。」
と言ってフェードアウトしました。
エロDVDを持った、
アライグマの帽子かぶった変態が、
「エロいのです!!」などと言い放つ。
仮に謎の本郷さんが何かをやらかして
警察が駆けつけたとしても、
連行されるのはぼくで異論はありません。
むしろ自首するわ。
~~~~~~~~~
時間は14時半を回りました。
ふと辺りを見ると、
チラホラ片付け始めているブースがいくつか。
15時までってのは、
15時ぴったりに終了せなあかんの?
まあ駐車場の割引券も6時間制限だし、
色々と考慮すると片付け始めるべきなのかな?
客足も明らかに少なくなってきたし、
ぼくもそろそろ片付けようかな?
と思っていた頃に、
ふぃんさん
「お疲れ様です、どうですか?」
ふぃんさん登場!
おお、なんて有難いタイミングに!!
まさか、フリマのお話だけで4話目に
突入するとはぼく自身も思ってませんでしたが、
次回は確実に最終回です。
書き溜めていたメモも消化し終えましたので、
西堀の話は次の次です。
次回は後片付けと、
シーグラスとオーパイパイと不思議ちゃんの
お話でフリマの話を締めたいと思います。
何気に、土曜~火曜の間は
ブログが書けない状態なので、
水~金で作るしかないっぽいです。
何か前回早めに更新~とか書いてましたが、
難しそうですごめんなさい。
ではでは。