スナックママ
「１０月３１日あたしの誕生日だから！！
ハロウィンパーティするから
コスプレして来なさいよ！！」
それは、10月31日である約一週間前に言い放たれた。
全く持って何を言ってやがりますのでしょうか。
こちらのスナックのママは、
私の会社の、私とは別の部署の課長様が、
学生時代にバイトしてたというところのママで、
その課長様に連れてってもらったお店です。
何か「私は縁結びの神様だから！」と供述しており、
今までに何組ものカップルを成立させたとか。
まあ事実、このお店で結婚まで行った人達と
ぼくは一緒にお酒を飲んだことがあるので、
きっとそれはウソではないのでしょう。
ママ
「あんた３０００円でいいから！
これから時々飲みに来るのよ！」
べに
「え、あ、はい・・・。」
ママ
「そしたら絶対いい子を紹介してあげるから！」
まあそう言われてもう２年経つんですけどねクソッ！
～～～～
さてさて、花の週末１０月３１日。
いやまあ確かにハイパーヒマでしたし、
何か色んな人が来るみたいなので
ぼくも参加することにしました。
さて、そうなると困るのがコスプレですね。
巫女服メイド服は持ってても、
女性用だから私に入るわけがない。
そう思って調べていたら、
囚人服が目に入りました！
これだ！！と思ったのですが、
ネットショップでは売り切れ状態。
ドンキホーテでは売ってなかった。
しゃーないのでｎｋｄ先輩とドンキホーテ見てたら、
ｎｋｄ先輩
「おい、これでよくね！？」
と、見せられたのは、
日本エレキテル連合の朱美ちゃんのお面
そしてボブカットのウィッグ。
そしてなぜかチャイナドレス。
日本エレキテル連合の朱美ちゃんといえば
「だめよ～ダメダメ！」で大人気の芸人ですね。
東京のハロウィンではその仮装をしている人が
多数いるので何かありきたりな感じがして
乗り気ではありませんでした。
ところが色んな人に意見を聞いてみると、
圧倒的多数で朱美ちゃんが可決されることに。
と言うわけで、
朱美ちゃんマスク 1480円
ボブカットのウィッグ 1880円
（おかっぱっぽいカツラがなかったので）
朱と黄の柄の上着 540円
↑バブル期ジャケットがさすがに売ってないので、
似たような柄をオフハウスにて探しました。
まあ合計4000円弱ですか、装備を揃えて
ぼくは会場へ向かいました。
～～～～～～～
と言うわけで。
朱美ちゃんフル装備したぼくの姿
怖えぇよ！！
まあボブウィッグのおかげで本家より
ちょっと可愛く見えるかもしれないけどっ♪
てなわけで
私は会場入りをわざと遅くしたので、
先に数人いたんですけど、
まあ、驚いてましたね。そりゃそうだろ。
仮装者集合絵巻
撮影者はママでして、
ママ自体は仮装をしておりませんでした。
毎年、私の隣の人の魔女衣装を着てたそうです。
まあ、仮装しなくてもすでに魔女っぽいしな。
そんなこんなで盛り上がって来たのですが、
折角仮装してるのです、
一緒に仮装してる人と街を歩きたいじゃないですか。
そう思って、あの恰好のまま、お店の外に出ました。
・・・人がいねぇ。
長岡市殿町と言えば、
それなりの歓楽街ですよ。
なのに、人がいない。
いえ、仮装してる人がいないとかじゃなく、
出歩いている人がいなかった。
多少、街を歩いてる人がいて、
通行人
「あ、ダメよダメダメの人だ！」
って言ってもらったり、
握手を求められたりしました。
～～～～～～
さて、そんな人との触れ合いを求めて、
朱美ちゃんスタイルで店の外に出ること３回目。
ガチャッとドアを開けると、そこには
まあ美少女ですよね、可憐な感じでちょっと幼いような、
ホントに可愛い女の子が植物持って立ってました。
でもですね、その美少女、
「あぁ、これはヤバイもん見たな。」
と思ったのでしょうね。
こっちの様子見ながら、
静かに私の視界からフェードアウトして行くんです。
ちょっと待てと！！
今日はあれやん！ハロウィンやん！
そんな静かにフェードアウトしなくてもいいだろ！
と、思ったので、
べに朱美ちゃん
「待って！別に怪しい者じゃないから！！」
そう言いながら、美少女に歩み寄るのは
この顔ですからね。 戦後最大に怪しい。
これ以上の恐怖体験はないだろ。
それにしても「怪しい者じゃないから」なんてセリフ、
マンガだけかと思ったのに、
まさかリアルで、しかも自分が言うことになるとはな！
多分もう二度と言うことはないと思うけど。
とりあえず美少女の誤解を解いて、
ちょっとだけお話ししました。
べに朱美ちゃん
「可愛いね、いくつなの？」
美少女
「高校２年生です。」
べに朱美ちゃん
「へぇ！若い！ ところで何してるの！？」
美少女
「お母さんのお手伝いで、お花を届けに来たんです。」
言うても、この時は夜１０時くらいでしたでしょうか？
ＪＫ２とか遊びたい年頃だろうに、ましてや週末なのに、
お母さんの手伝いとは！泣ける！
それにしても植物持ってたのはお花屋さんだったのか。
お花屋さんの娘は美少女だという伝説は本当だったのね。
で、ちょいちょいお話してて、
べに朱美ちゃん
「っていうか、オレのこのコスプレわかる？」
って発言したところで、
女性
「ありがとうございました、またお願いします！」
美少女
「あ、お母さん！」
美少女のお母さんが、お届け物終わったのか
近くのお店から出てきました。
で、まあ、視線を娘に向けるわけですけど、
美少女の母
「！！？？」
そんな表情をして、お母さん、フリーズしました。
そりゃそうですよ、可愛い大事な娘が、
ちょっとお届け物してる間に
心霊現象に遭遇してたわけですし。
べに朱美ちゃん
「あ！別に怪しい者じゃありません！！」
と必死に叫ぶ
この顔。
これが怪しくないって言うなら何を怪しいと言うのか。
とりあえずお母さんとも和解して、
母と美少女にバイバイを言いました。
～～～～～～
結局ママの誕生日パーティである
このハロウィン騒ぎは、
当初の５人のまま終わりました。
本来なら若い女の子も来るはずが来れなくなったとか。
何だよ、いつもこのパターンじゃないか。
ママ
「でもね、今日来てくれたから、あんた絶対いいことあるよ！」
ＪＫの美少女に引かれた事件が
ブログのネタになるなと思い、
ああ、いいことあったわー。
と、遠い目をするべにさんなのでした。
～～～～～～
なお、街中に仮装して歩いてる人は
ごく少数でしたが、
飲み屋さんはコスプレしてました。
そのママのスナックの隣のスナック。
オーパイパイ３人でした。
オレ、こっちの店の方が良かった。
なぜかラインに入ってる、スナック嬢。
場所が近いのでお店に行ったら、
女教師やってました。エロい。
ファッションサングラス装備の朱美ちゃん。
一気にバカさ加減がアップしたな。
ちなみにこの朱美ちゃんマスクですが、
肌に異様に吸着し、
呼吸穴はあれどほとんど意味をなさず、
それでいて息の湿気が溜まるので
装備しててすごく気持ち悪い。
翌日、なぜか永遠と睡魔に襲われてるし、
この朱美ちゃんマスク装備した自分の写真を
張り付けると、漢字変換した文字が消えるという
心霊現象が起きまくりました。
最後に、私とラインをやっている人々数名に、
この朱美ちゃんのコスプレをした写真を
送りつけたんです。
仮装して、笑いとるために、
ドヤ顔で送りつけたんですが、
ネットで知り合った主婦のお方から、
こんなパーフェクトな写真が送られてきて、
ぼくはただただ
負けた・・・。
と発言することしかできませんでした。
(´･ω･`)しょぼーん
こんな妖艶で綺麗で煌びやかな写真に、
４０００円くらいの朱美ちゃんで勝てるわけないだろ！