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東京パンティ物語2~赤羽:桜商店603(と風雅

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べに
そろそろ飲むか。

 

ぼくがそう思ったのは、
午前7時半を回ったときでした。
コンビニでウコンの力を買って飲んだ。

 

 

前回のエントリーから、
今度は駅の東側の
駅から離れたところを散策したぼく。

そこでも色々なものを撮影できましたが、
それはちょっと置いといて、

 

その散策したあと、
歩き疲れたので飲みに入った
ところのお話をします。

 

~~~~~~

 

赤羽について調べていたら、
24時間やっている居酒屋があるらしい。

他、色々調べていると、
せんべろ」という言葉を見かけた。

”千円でベロベロに酔える酒場”
みたいな意味らしい。
多少ニュアンスは違えど、
要はコスパ最強の飲み屋のことだろう。

 

この言葉は今まで存じ上げなかったのですが、
思えばお酒が好きで、
よく飲みに行く人にしてみれば、
まさに理想の飲み屋ではないか。

 

今直ぐ呑めて、高コスパ。
そんなわけで行ってみました。

 

前回、一振りで見たい場所を
すべて見ることが出来た、
と言いましたが、

その通りがまさにそれでした。

 

Tpr_22
ご主人様メイドパブ

ちょっと素人っぽい絵柄がまた可愛いのですが、
青い娘の方がぼくは好みです。

4000円とか書いてあって、
「イチャキャバ」と言う種類。

そしてホームページには
「Over 18」の文字と、
キャストの写真にはぼかし加工。

 

完全無欠の風俗店。
おっぱいパブ系と思われます。

しかし残念ながら
今のぼくの目的はコレじゃない。

 

と、何とかご主人様メイドパブを
やり過ごしたのも束の間、

 

Tpr_23

忍者パブ ドン

全く、油断も隙もありゃしねぇぜ!

写真見ればすぐわかりますが、
メイドパブのお隣さんですからね。

やってないのがせめてもの救い。

 

調べてみると風俗店だそうで、
しかも、この右隣も「マリリン」という風俗、

そして、その右隣も

Tpr_24

「Rainbow」という風俗です。

 

その右隣、ドラゴンフライと英語で書いてありますが、
どうやら健全なダイニングバーだそうです空気読めよ。

 

で、その右隣、黄色いちょうちんが並んでおりますが、
そこが最初の目的地、「桜商店603」です。

 

風俗ストリートに軒を連ねるとかすげぇぜ!!

 

 

と、思うのですが、ぼくが一番驚いたのは、
この桜商店603の向かいが、

ぼくが最初に予約したホテルだった

ということ。
次赤羽行く時ここに泊まるわ。

 

~~~~~

 

店内に入ると、
イスのないカウンター、
イスのない壁際のカウンター。

そしてイス付きのテーブル席。

 

ぼくは歩き疲れた休憩で
この店にやってきましたが、

立ち飲みという気軽なスタンスに憧れたのと、
テーブル席に座るとチャージ料取られるのを
事前にリサーチしてたため、

何の躊躇いもなくカウンターに立った。

 

お客は奥のカウンターに立ってるのが1名。
テーブル席に談笑している老いた男女3名。

 

そして壁に目を向けると、

 

Tpr_26

このメニューの数々、そして金額。

 

「せんべろ」という言葉の集大成はこの店ではなかろうか。

 

そんなわけで、ぼくも早速注文。

 

 

 

Tpr_27

合計450円

 

まさか、お酒とつまみ頼んで、

ワンコインでお釣りが来るとは思わなかった。

 

トリスハイボール 220円
板わさ 100円
ポテトサラダ 130円(自家製?

ポテサラは自家製か
そうじゃないかで30円の価格差があります。

ハイボールも量はもしかしたらちょっと少ないかも。
割りと早めに飲み終わったし。

 

 

やはりこの店はコアな常連がいるのか、
途中、かなりのお客さんが入ってきた。

で、そのお客さん同士がそれぞれ面識があり、
顔を合わせたら「おお~!」とか言って、
それぞれ談笑を始めるのです。

 

おそらくここはたまり場なんでしょうかね。
そりゃこの値段で楽しく談笑できるのであれば、
みんな集まってくるわ。

 

そんな中、唯一の余所者のぼくは、
一人寂しくテレビを観ながら
お酒を飲むのでした。


うっは、マジ楽しい。この空気感。

 

途中、
何かヤンキーみたいな二人組が入ってきて、
片方が元から談笑してた男にイチャモン付けてた。
その後、店のオヤジがその片方ヤンキーを叱り、
「オレの店に来るな!」とカッコいい一面を
見せたり、
かと思えば、

あるお客から
「お通しにあん肝出してよ!」
と言われたら
「そんなもん出せるわけねぇだろ!」
とお茶目な返答をしたりと、

 

中々空気でいても
雰囲気が楽しいお店でした。酔ってるからか。

 

まあ写真見てわかるように、
料理の値段も100円~ってなってるので、
そんなもん一瞬でなくなる。

 

 

せっかく来たんだし、
雰囲気も楽しいしで、
ウーロンハイとメンチカツを頼んで、
二杯目を楽しんでいたときに、

 

 

 

 

ヤツが現れた。

 

 

 

~~~~~~~~

 

ぼくがメンチカツを四等分にして
カリカリかじっていると、

何かがぼくの周りをウロウロしてた。

 

見てみると、もうババア。

失礼を承知で書くと、小汚いババア。
髪もボサブサ、着ている服も何かボロ感。

 

で、ぼくの顔を2、3回チラ見するのだ。

 

 

べに
あかん、これは関わってはいけない人だ。

 

 

いくら酔っていても、0.1秒あればそう察せる
装備品を纏っているその小汚いおばあちゃんは、
 

次の瞬間、

 

 

ぼくの腕を掴んでこう言った。

 

 

 

 

汚ばあちゃん
 
一緒にキャバクラ行こう。

 

 

 

 

 

 

 

べに

はぁ!?

 

 

何それ。さすがに何それ!?

 

え、何でよ、何で小汚いばあさんと
キャバクラ行かなきゃならんのじゃ。

 

・・・え、同伴出勤ってこと!?

 

 

一緒にキャバクラ行ったら、
小汚いばあさんと一緒に
入店した時点で同伴料金発生じゃん!
ざけんな!!

 

 

そしたら、

 

汚ばあちゃん
おごるからさ!ワイン飲み放題!!

 

ちょっと何言ってるかわからないんですが、

いくら何でも怪しすぎる。

 

 

実はこれおごるおごる詐欺とかで、
一緒にキャバ行ったら、

実は汚ばあさん金なくて、
ぼくがその分払わなくては
ならないんじゃないか。

 

 

まだ東京着いて4時間しか経ってないのに、
東京旅行終了してしまうじゃないかよ。

 

 

とにかく、いきなりそんな誘いには乗れないので、

べに
ああ・・・はい・・・はい?

 

みたいな感じで適当にやり過ごしました。

 

そしたら諦めてくれたんですかね、
サササーーっと店の外に出ていきました。

 

 

ふぅ、さすが赤羽だぜ、恐ろしい街だ、
そう思いながらぼくはスマホで検索をかけた。

 

東京都北区赤羽、というマンガを読んだ人は
記憶にあるかもしれませんが、
赤羽には「ペイティ」という名前の
ホームレスがいるそうだ。

もしかしてヤツが!?と思って調べたら、
全然顔つきが違いました。
赤羽、まだあんな秘密兵器隠してんのかよ。

 

 

~~~~~~

 

 

ウーロンハイもなくなりそうな時、
再び汚ばあさんがやってきた。

 

そして一直線にぼくに詰め寄ってきた。
 

 頼む、帰ってくれ。

 

 

汚ばあさん
フーガ行くよ、そんなもん飲んでないで!

汚ばあさん
時間制だから!おごるから!!

汚ばあさん
飲み放題だから!フーガ行こうよ、フーガ!

 

 

ぼくが一体何をしたというのか。

 

 

よそ者で孤独空気を出してたため、
周りの客は一切助けてくれなかった。

やはり関わってはいけない人物だったのか。

 

すると、ぼくの後ろで飲んでいたヤンキーが、
その汚ばあさんと話し始めたではないか。

ぼくはその会話の中には入らず、
残ったウーロンハイとメンチカツを食べてた。

ちょっと盗み聞くと、汚ばあさんの名前は
「ようこ」という名前らしく、
親しげにヤンキーとようこさんは話していた。

この店はすごいな。
こんな汚ばあさんとヤンキーもが
親しげに会話ができるようになるのか。

 

ようこさんはまた店から出ていった。

 

と思ったらすぐまた戻ってきて、

 

またぼくの腕を掴んできた。

 

ようこさん
ほら、こんな可愛い子いるよ!

 

と、どうやらようこさんは
店の女の子を連れ出してきたらしい。

 

このおばあさんに一体何の権限があるのか。

 

そして女の子はかなりのオーパイパイで、
つい顔を見た瞬間、

べに
どうも、こんばんは。

と言ってしまった。そんな午前8時半。

 

 

ウーロンハイもメンチカツも平らげ、
これからどうしようかと考えるぼく。

 

ぼくは、たしかにようこさんは怪しいが、
ようこさんについては、少し知っておく必要が
あるんじゃないかと思った。

 

ただ怪しい人に絡まれただけ、
なんて今時ネタにならないからな!

 

そして、またようこさんが現れたが、

その後ろから

 

蝶ネクタイをした
ボーイさんが追いかけてきた。

 

ボーイさんは桜商店さんから
ようこさんを連れ出すと、
店の前でようこさんをめっちゃ怒ってた。

 

 

マジで何者なんだ、ようこさん。

 

もうちょっと様子を見るべく、
ぼくは再びウーロンハイとハムマヨを頼んだ。
そして、誰にようこさんのことを聞くかを考えた。

でも、聞く目星は着いていた。

 

そう、さっき親しげに話していたヤンキーだ。

 

 

べに
あのすみません、あのおばあさんって何なんですか?

 

ヤンキーA
え?ようこさんっすか?

 

べに
はい、何かさっきおごるからフーガ行こうとか言われて。

 

ヤンキーA
あ、ようこさんの連れっすか!

 

断じて違う

ただの取材活動です。

 

べに
そーじゃないんですけど、何者かなーって。

 

 

ヤンキーA
いいっすよ、行きましょうよ!

 

ヤンキーB
ようこさんの連れですか!
 おごるって言われたんですか!
 オレが話つけてきますよ!!

 

 

 

 

もうこの街大好きだわ!!

 

 

 

ヤンキーA
オレ、フーガの管轄なんで。行きましょう。

 

どうやらヤンキーさんは客引きだったようです。

そんなわけでぼくは彼に連れられて、
フーガへと行きました。

 

あ、なお、桜商店さんは全て前金払ですので、
注文した時点でお金払ってます。

今回は合計1,300円くらいでした。
3杯飲んでこのお値段とかすげぇぜ!

 

 

~~~~~~~~~

 

べに
フーガって何処ですか?

 

ヤンキーA
隣っす。

 

Tpr_39

桜商店

Tpr_40

フーガ(風雅)

 

まんがインターネットの看板から、
ガチで隣であることが伺えます。

 

彼の話ですと、この風雅は「朝キャバ」だそうです。
まんま、朝からやってるキャバクラ。
新潟にはそんな文化ないぜ。

 

で、中に入り、

ヤンキーA
ボスー!!いるー!?

と言うと、奥からぽっちゃりなスーツ女性が。

 

ヤンキーA
この人ようこさんの連れなんだけど、入れる?

 

ボス?
うーん、ちょっと待ってて!

 

実は満室らしく、
もうすぐ空くかの確認をしてくれてるようでした。

その間、待ち時間があったので、
その客引きヤンキーさんに
ようこさんのことを聞いてみました。

 

べに
何者なんですか、ようこさん。

 

と、問うと、彼は少し悩んだあと、

 

ヤンキーA
小金持ちなんですよねー。

 

何の因果で小金持ちになったかはわかりませんが、
どうやらさっきみたいに客を引っ張り込んでは、
お酒を飲ませているみたいです。

 

ただ、

 

ヤンキーA
酒の飲み方にうるさくて・・・。

 

何か、意にそぐわない酒の飲み方をすると、
ようこさんはその客に怒り出すらしいのです。

どんな飲み方で怒るのかはわかりませんが、
さっき「ワインあるから」と言うてるところから、

ぼくはワインを飲まないので、
ぼくも怒られてたかもしれない。

 

みたいな話をしていたら、
さっきようこさんをめっちゃ怒ってた
ボーイさんがやってきました。

 

怒りボーイ
ようこさん、他のお客様ともめてまして。

 

 

 

 

早速もめてやがる

 

 

 

 

どうやらその人もようこさんが
連れてきた客なんですかね。

店側としても、まずそこを解消してからじゃないと、
ぼくを案内できないらしい。そりゃそうだ。

 

 

ヤンキーA
じゃ、それまで一杯やりましょう!

マジこの人いい人だわ。

 

でも残念ながら、
今回ぼくはタイムリミットがありまして、
そろそろ次へ向かわないとでした。

 

なので彼には丁重にお礼を言い、
風雅、そして桜商店603を後にしました。

 

~~~~~~

 

正直、こんな一発目から
こんな美味しい出会いがあるとは、

宿を錦糸町にしてしまったことに
少し後悔をしてしまいましたが、

 

錦糸町は錦糸町でネタが起きたので、
結果オーライでした。

 

次の目的地は、同じく赤羽のせんべろ屋さんです。


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