ぼくの先輩や後輩でアウトドアが好きな人がいます。
みんなで楽しい時間を過ごしたり、
美味しい料理をみんなで分け合ったり、
焚き火の火を見るのが好きだったり。
人それぞれ、アウトドアに楽しみを見出しております。
とあるお方の名言で
キャンプは不足を楽しむ
という言葉を聞いたことがありますが、
そう言う人達は
そもそも不足に感じてないんじゃないか、
と思ってしまいます。
御存知の通り、ぼくがアウトドアに感銘を受けたのは、
かまいたちの無人島サバイバルであり、
装備もナイフ一本。もう不足しかない。
そんな彼らはゴミから食器や調理器具を作成しております。
便利なクッカーや調理器具などなくても、
出来ないことはない!
空き缶で唐揚げ揚げてたところなんか
ただただ衝撃を受けていましたからね。
もう、ぼくはそれに憧れる。
そしてアウトドアという絶好のロケーションを
足がかりに実行に移すこととなる。
そんなぼくのアウトドアは「不足に挑む」
以上、このコンセプトでお送りします。(今考えた)
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べに
「無理ゲー」
ぼくはクロフネ君に言った。
キャンプする予定日は9月の26日だ。
台風12号は温帯低気圧にクラスチェンジしたばかり。
天気予報を見れば、
やれ「湿った空気」だの
やれ「前線を刺激し」だの、
どう好意的に解釈しても
「雨」という予報しか成り立たない。
そんな絶望的な状況だった。
クロフネファミリーは近所の焼肉屋を予約する
算段だったらしいのだけど、
ぼくはどうしてもアウトドアがしたかった。
不足に挑みたかった。
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晴れた日。
ぼくは車に乗ってドライブをする。
目的地はキャンプ場だ。
ここ2ヶ月ほど、時間がある時は
キャンプ場の下見に回ったのだ。
10箇所は超えるだろう。
今まで外国人スナックにしか興味なかったのに、
キャンプ場を見て回ることに楽しさを覚えた。
それぞれ特色があるし、
意外ときれいな設備だったりすると
テンションが上がってしまう。
まあ外国人スナック街には負けるけどな!
数々のキャンプ場を巡った中で、
一際気になるキャンプ場を見つけた。
べに
「ヒメサユリ森林公園予約するわ!!」
これはぼくの強硬姿勢を示すものだ。
キャンプ場を巡った上で、
「バンガローに泊まる」
これは一度は体験しておきたかった。
調べたり電話で聞くに、
ぼくがこのヒメサユリ森林公園キャンプ場を
予約するに至った理由は、
・バンガローはエアコン付き!
・バンガローは電源、冷蔵庫付き!
・バンガローにベランダがあるが、
ベランダでバーベキュー可能!!
・そんなバンガローが一泊たった5000円!!
いやもう最高でしょ。いや、もう、最高でしょ。
とりあえずここにして、
不足に挑むアウトドアをしようじゃないか!!
(ハイパー充実している件について)
当日。
クロフネファミリーはやはり焼き肉に行くらしい。
なのでぼく一人かな?と思っていた矢先、
もともと予定を組んでくれていたオビワン君が同行した。
オビワン君は夕方に帰るそうだが、
まあそれまで一緒にアウトドアをしようじゃないか。
オビワン君と買い出しのため近くのスーパーで合流。
買い出し後現地に向かいました。
そして現地に到着。
チェックインを済ませて荷物の搬入をします。
今回泊まるバンガローがこちら。
こちらの右側です。
もう全然有りじゃん。
有り有りの有りじゃん!
ここの軒下のベランダでバーベキューしていいとか、
アウトドアとインドアを最高に楽しめると思うわ!!
さて、ぼくは毎回思うのが、
バンガローのあるキャンプ場ってのは、
「かなりの確率でバンガロー内の写真がない」
ということ。
実際に借りてみてから
「思ってたんと違う!!」
ってなろうものなら最悪の一泊二日を過ごさねばならない。
なので、少なくとも何かの間違いでぼくのブログへ
辿り着いてしまった方には
バンガローの内部を紹介したいと思います。
こちら!!!
話の通りエアコン完備!!
そしてアルミテーブルとツイン茣蓙まで付いてくる!
こいつぁ嬉しい誤算だぜ!!
内部も広く、話では8畳ほどだとか!!
今の所寝る場所くらいにしか考えてないので、
もう最高の設備に認定できます。
受付のおばちゃん
「冷蔵庫の霜取りしててさー。」
チェックイン時にそんなことを言われました。
どうやら冷蔵庫がずっと強冷却されたままで、
中に霜が付いたので外に置いて
溶かしていたそうです。
べに
「ああ、それくらいならぼくらやりますよ。」
今回予約したバンガローは1番という番号を賜っており、
一番端っこなので誰からも覗かれない、
超プライベートバンガローとなっております。
そこを手に入れるためなら
多少の苦労なんて気にかけません。
オビワン
「これが冷蔵庫だな。」
ベランダに置かれていた冷蔵庫。
べに
「じゃ、運ぶか。」
二人で冷蔵庫持ち上げて室内に入れた瞬間、
オビワン
「冷てえ!!冷てえ!!」
何言ってんだコイツ、と思ってみてみたら、
バンガローの床に水がぶち巻かれました。
そりゃそうだよな、霜取りしてたんだもんな。
そりゃオビワンも冷てえと言うわ。
とはいえ、こちらも冷蔵庫込みの賃料を払ってるので、
冷蔵庫はなんとしても使いたい。
しかしこの水浸しの状況は放置できないので、
受付に雑巾もらって拭きましたわ…。
キャンプ場で最初の作業がこれかよ。
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冷蔵庫も無事設置が終わり、
ぼくらのキャンプというかバーベキューが
本格的にスタートとなります。
オビワン
「まあ最初はコーヒー飲もうぜ。」
いきなりの大作業とはいえ、
折角大自然の中で一息つくことが出来たので、
まずは一服することに。
オビワン君は趣味で自転車に乗っており、
大会とかの帰りにこんな感じでプチバーベキューすることが
あるんだそうです。
なのでそこそこ道具を持っているんですね。
クロフネくんとのバーベキューは
いきなり肉を焼き始める肉食系バーベキューなので、
こんなまったりとした時間は初めてかも知れません。
てか、このドトールのインスタントコーヒーうめぇ。
オビワン
「俺はチキンラーメンさえ食えればいいわ。」
彼はこんなことを言い出しました。
どうやら自転車の大会でもチキンラーメンを作って
食べているそうです。
折角道具もそこそこあって、
食材も色々買い出すのにチキンラーメンって、
と思うていましたが、
このようにプチキッチンを建造し、
何やら調理をはじめました。
オビワン
「チキンラーメンをトマトジュースで煮込むんだ。」
ほう、これは美味しそうじゃん!!!
リコピンリッチじゃん!とか言ってる場合じゃない。
オビワン
「何かイタリアンみてーな感じになるわ。
パセリと粉チーズと塩コショウはお好みで。」
そんなわけで食べてみましたが、
これが結構美味しい!!
ぼくはトマトジュースとか嫌いなのですが、
チキンラーメンの出汁?とか塩コショウで味付け
されたことにより「トマト料理」へと進化し、
ぼくへの特攻も果たすようになったと思います。
べに
「うめーな!これ!!」
チキンラーメンをリコピンリッチで煮込むだけ!!
あとは黒瀬スパイスとか使えばもう最強。
これはお手軽なのでレシピに加えておこう。
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リコピンリッチキンラーメンを完食し、
小腹を満たしたところで、
バーベキューの本題、肉でも焼きましょう!!
オビワン
「これ使ってくれない?」
彼が取り出したのは簡易バーベキューコンロ。
中には着火剤と炭が入っており、
火を付けるだけで約1時間バーベキューが出来る、
使い捨てのコンロだった。
どうやら去年買ったけど使う予定がないまま
本日を迎えたようだ。
まあ別にこだわりはないので
それを使うことにしました。
中はこんな感じ。
オビワンが持ってたガスバーナーで一気に点火。
紙に引火して、火がどんどん燃え広がっていきますが、
べに
「・・・。」
オビワン
「・・・。」
べに
「おい、火消えたぞ。」
購入してから1年という月日がそうさせたのか、
単に商品自体が不良品なのか、
ただ紙が燃えただけで炭はノーダメージ。
結局オビワンバーナーで直接火を付けるのでした。
肉とソーセージー。
もう最強。バーベキューはこれが最強ですわ。
さて、彼には味わってもらいたいものがある。
焼いた肉に、黒瀬スパイスとねりからしを付けたもの。
ぼくとクロフネのバーベキューの定番であり、
ぼくなんかよりよっぽど経験豊富で
味の知識が深いBo-zさんも、
美味しいと言ってもらえた最強コンボ。
べに
「雄山先生!こちらをお試しください!!」
オビワン
「ほう、この雄山を試そうというのか!」
もぐもぐもぐ・・・
オビワン
「中川!板前を変えたな!?」
マジコイツの美味しんぼネタうぜぇ。(ぼくも)
ともあれ、喜んでもらえて良かったです。
不味かったら
「タバコを飲むやつに作らせるな!」
とか言い出しますからね。
そんなまったりとした一コマ。
二人で美味しんぼ見て爆笑しながら
バーベキューしておりました。
もう、この時点でめちゃくちゃ楽しい。
現代社会にはこの時間が足りない。
そしてこの時間を求める人の心も足りない。
都会の喧騒から離れ~だの、
自然の中でのんびりと~だの、
そんな月並みのことは言いません。
ただ、だらだらと適当に楽しい時間を過ごす。
これがきっと現代人に必要なのだと思います。
山奥で美味しんぼ見ながら爆笑とか、
こんな素敵な時間ありますか?
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オビワン
「なぁ、これもやっていいか?」
と、彼はピザトーストのちっちゃいのを取り出しました。
で、アルミホイルに包むと、
バーベキューコンロの上に乗っけました。
ちなみに言うと、
一緒に乗っているのはひげにんにくです。
これマジで美味しいから!!
更に言うと、ipadに映っているのは
美味しんぼの寿司屋の銀五郎です。
寿司をCTスキャンにかけるという
とてもイカれたお話です。
ピザトーストはご覧の通り、
アルミホイルで完全に防護されてますので、
焼き上がりがわかりません。
オビワン
「これいつ食えるようになるんだ?」
べに
「知らねーよ!!」
途中経過で開けてみたら、
意外といい感じにチーズも溶けて美味しそうでした!!
底面はやはり焦げてましたが、
それでもピザトーストとしては完成されており、
結構美味しくいただくことができました!!
写真はぼくがかじったあとでごめんなさいー。
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前回のキャンプブログ読んで、
自分でもクソ長いと思いましたので今回はここまで。
第三話まで作ります。
序盤で「不足に挑む!」(キリッ
とかやっといて、
ただただ充実してるお話しかしてませんからね。
次回は不足に挑むお話です。