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べにキャン⊿~ヒメサユリ森林公園のスーパーバンガロー②~ゴマ油香る非常食と不足に挑む燻製チーズ

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新潟県では、9月の頭に40度を超える
猛暑と言うか酷暑と言うか、
地獄の暑さを叩き出したのだけど、

今現在はとても肌寒い日々が続いております。

もう10月なのでそれもそうなのでしょうけど、
あんまり急激に肌寒くなると、

 

あと何回アウトドア出来るんだろう?

 

そんな不安な気持ちになってしまいます。
何気にテントを買ったのですが、
まだ一回も使ってないですからね。

ぼくはゆるキャンのリンちゃんみたいに
冬キャンする勇気など今の所ありませんからね。

 

そうなると、今回みたいに
冷暖房完備のバンガローとか
最強じゃないですかー。

 

冷暖房完備のバンガローで不足に挑むとか、
マジで頭おかしいのですが、
今回は不足に挑むお話なので、
良かったらお読みください。

 

~~~~~

 

前回のとおり、
いつものクロフネ君は欠席で、
代わりにオビワン君とバンガローで
バーベキューしております。

 

このバーベキューをする一週間前、
道具の確認でオビワン君と話をしたのですが、

 

オビワン
俺あれ作ってみたいわ。

 

彼が話すのは、美味しんぼで、
冬山のコテージに取り残された「非常食」という回。

冬山の管理人は潔癖症で食材は
コテージに一切残ってない状態。

コナンだったら誰か一人死んでますけど、
美味しんぼなので大丈夫です。

そんな極限状態で空腹を訴える
美味しんぼメンバー。

何かないかと探すと、
小麦粉だけは残っており、

庭には栽培された長ネギがありました。

 

これを見た山岡が

「あれが作れる!」

と言うのでした。 

 

こんなあらすじなのですが、
この回で作られた食べ物は、

「ローピン」

というものだそうです。

 

小麦粉を練って塩を振り、
刻んだネギをふんだんにまぶして棒状に巻きます。
次に蚊取り線香のように
横巻きにしてごま油で焼く料理です。

 

諸説あるのですが、
実際のローピンはこれではないらしいです。

ですが美味しんぼがバイブルであるぼくらは、
もうこれをローピンとしてお話を進めます。

 

オビワン
これ作る時、小芝居しねーとなんだろ。
 『吹雪なのに食べ物がないわ!』とか。

べに
お!小麦粉とネギがあるじゃないか!』

オビワン
あれが作れる!』

 

 

べに
…めんどくせーな。

 

 

そんなくだりから始まったローピン作成。

小麦粉を練るという工程がすでに面倒くさく、
レシピをネットで検索してたら、
「春巻の皮」で代用しているレシピを発見。

 

春巻の皮、ごま油、刻みネギを購入し、
早速作成に勤しんだのですが、

 

 

オビワン
これ、巻けねーぞ!

作成風景の写真撮り忘れたので
文字でお伝えするしかないのですが、

春巻きの皮を敷き、
その上にごま油を垂らし、
そこへ刻みネギをたくさんまぶしました。

山岡さんもネギが多いほうが美味しい
と言うてましたからね。

 

するとどうでしょう?
棒状に巻けはしたのですが、
渦巻状には全くもって巻けない。

ネギの量のせいで太くなってしまい、
太いけど所詮リーチが春巻の皮なので、
太いと横に巻けなくなるのです。

 

結果、見た目は完全にただの春巻きに。

 

まあ、春巻の皮使ってるからな、
結果オーライだわ。

 

べに
まあ材料一緒だし、とりあえず焼いてみたら?

 

出来上がりはともかく、
ローピンとしての体裁は保ってるので、
焼いてみることを提案。

料理は食べてから評価するものです。
 

 

Benikyanhs-18

両面をこんがり焼きたいので、
ホットサンドメーカーに挟んで焼いてみます。

 

もちろん初めての調理なので、
誰もがぶち当たる難問にたどり着きました。

 

オビワン
これ、いつ焼き上がるんだ!?

誰しもが思う疑問ですが、
少なくともぼくもオビワン君も
初めての試みなのでわかるわけがない。

まあそのためのホットサンドメーカー。
ちょいちょい開けて、
焼き上がりを確認してみてはどうでしょうか?

 

べに
開けてみればいいんじゃね?

 

 

で、開けた結果

 

 

 

 

Benikyanhs-19

シャキーン♫

暗黒物質が精製されました!!
(レア度☆)

 

なんかとんでもないものを生み出してしまいましたが、
先程も言いましたが料理は食べて評価するものです。

 

例え、この写真をクロフネ君に送って、

クロフネ
真っ黒じゃねぇか!

とツッコミが帰ってきても、
食べた結果が美味しければいいのです!!

 

とりあえず食べてみました。

 

 

 

サクサク カリカリ… 

べに&オビワン
・・・。

 

べに
いや、割と美味くね?

オビワン
やっぱごま油だわ!!

 

食感はサクサクカリカリ。
春巻の皮をごま油で焼いたので、
揚がったみたいになり、
ごま油の香りがいいアクセントになります。

味付けはないので、
皮自体の風味なのですが、
それでもごま油とネギの相性がよく、
その味で美味しいと感じられました。

 

いえ、確かにすごい美味しいとは言えません。
美味しんぼのやつらも極限状態だったから
これを美味しいと絶賛したのでしょう。
まあ絶賛しないと物語一本分になりませんし。

ご家庭でわざわざこれを作ったとして、
定番メニューにはなりえはしないのですが、
まだまだ工夫というか、広がりの余地がある
メニューだと思いましたね。

 

とりあえずファーストインパクトは超えたので、
第二陣で如何に要領良く作るか、
そこが焦点になるわけですが、

結論だけ申し上げると、
暗黒物質が精製されました。

 

 

食べてて思ったのですが、

 

べに
なぁ、これにひき肉入れようぜ!

 

オビワン
餃子になるじゃねーか!

 

そんなツッコミが入りましたが、
結構余地のある料理です。

次回はこれにひき肉入れてみたい。

 

 

~~~~~~~

 

 

べに
そうだ、やりたいことがあったんだ。

 

ツイッターのフォロワーさんから、
燻製を作ってみてください、
そんなお話があり、
ぼくも燻製を作る気ではいました。

しかし、燻製をするには、
燻製器だったりその他道具が色々必要なのでしょう?

たまにしかしないアウトドアで、
そんな仰々しい道具を買うのもねぇ?

 

 

 

そんなべにさんに朗報!!

 

なんとその燻製器、
空き缶で作れちゃうんです!!

これはそんな不足に挑んで、失敗するお話です。

 

~~~~~

 

空き缶で燻製をする構想は前からありました。

あとは実際にやってみるだけだったのですが、
実際にやってみてわかることもあるんですね。

 

燻製、ではなく、

燻製器を作る材料はこちら!!

Benikyanhs-21
・空き缶(500mlのが多分望ましい)
・針金(食材を上から吊るすからね)
・燻製チップ(初心者はサクラがいいらしいです)

工具として、ペンチ?ニッパー?は必須だと思いました。

 

どうせ相手はアルミ缶なので、
どのご家庭にもあるお手持ちのキャンピングナイフで
ぶった切ってみたのですが、

 

Benikyanhs-22

もうとんでもなくベッコベコになりましてね、

それでも、食材を入れる穴の他、
下部に空気穴までこしらえた技量を見てください。
(空き缶の凹み具合は見ないでください。)

 

でもいいんです、見てくれは悪くても、
機能さえ満たせれば成功です。

 

さあ、早速この燻製器…?を使って
燻製を作っていきましょう!!

 

Benikyanhs-23

ウッドチップを缶の底面に入れます。

最近の燻製はチップを炙るんじゃなくて、
燻製ブロックに直接火を付けるんですねぇ。

 

前の画像にもありましたように、
今回はチーズの燻製を作りますので、

チーズを針金で吊るすギミックも作りました。

 

この燻製ブロックはなかなか火が付かないらしい上、
しっかり面に火を付けないと煙すら出ない
特殊能力を持っていますので、
オビワンくんが持っていたバーナーで念入りに
火属性攻撃をぶち込んであげました。

 

燻製ブロックが燃えていることを確認し、

べに
燃えててええんか…。

という希望を秘めつつ

 

Benikyanhs-24
フタを閉めつつ、煙が漏れないように
アルミホイルで包みました。

 

ほう、なんだかんだで形にはなったじゃないか。

 

色々言いたいことはあるでしょうが、
これは、大いに不足に対して挑戦した
そんな証ではないでしょうか?

 

ぼくは燻製器を持っていない。

持っていないけど、
こうして燻製を作ることにチャレンジし、
そしてそれが形となった。

 

こうして一人の戦士が不足に挑み、
見事その逆境に打ち勝ったのでした。

 

 

しかし、三流のRPGしかりぼくの人生しかり、
世の中ってのはそんな甘いものではなく、

 

 

べに
そろそろ開けてみるか。

 

燻製にするのはチーズ一個。

燻製ブロックもそのサイズを入れたし、
まあ15分もやってれば十分だろ?

 

そう思って、蓋を開けてみたら、

 

火は速攻で消えたらしく、

燻製ブロックは一部しか
焼けてませんでした。

 

それでいて熱自体は
効果抜群だったようで、

針金で一巻きしか
しなかったチーズは、

溶けて燻製ブロックへ
ダイビングを楽しんでおりました。

ざけんなクソが!!

 

 

仕方ないので、再度バーナーで念入りに加熱。

Benikyanhs-25

これだけ燃えていればええやろ…。

再度チーズを巻いて燻製してみました。

 

これ以降の写真は撮り忘れたのですが、

チーズ自体、見事に燻製香が付いており、
少し乾いたのか固くなってましたが、
もうめっちゃくちゃ美味しい。

 

え、いいじゃん!意外といいじゃん!
やっぱなんでもやってみるもんだな!!

 

過程はともかくとして、
結果は大満足なぼくなのでした。

 

~~~~~

 

缶、というかこのお手製燻製器自体、
たった一回の使用でどえらいことになり、
燻製を作ることはこの一回で終幕しました。

 

ですが、最初のローピンもそうですが、
やってみることによって、
次回への反省点、活かす点ってのが出てきますね。

 

ローピン自体は火加減と、
中の具材の強化によって
さらなる進化を遂げると思いますし、

 

この燻製も、
そもそもチーズは溶けるわけですから、
チーズを溶かさない工夫を凝らせば、
もっとスマートに燻製を楽しむことが
できると思うんですよね。

 

まあ、燻製買えば?で終わるんですけど、
そこはほら、「不足を楽しむ」という
ぼくのスタイルに違反するので、

バンガローに泊まってる時点で違反なのですが、
ホントすみません、ここらへんは自由にさせてください。

 

てなわけで今回はここまでで。

次回は、もう食べるだけのお話です。


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